屋根壊れてるタイプの詐欺師

Diary

先日、老人宅を訪問する詐欺師という実績を解除いたしました。

お祖父ちゃんの家で留守番をしていてインターホンが鳴ったので、玄関に行くと若い男が立っていました。背格好はラフな感じで、短髪で細身、ジーパンに白いTシャツを着た、少し小柄な好青年。
初めに挨拶をすると同時にポケットに手を入れ、名刺を取り出す素振りをしたのですが、扉から出てきた私の顔を見た途端に、彼は名刺を仕舞ってしまいました。

誰だろうと思い、問うてみると土方の人で「お宅の屋根が壊れているから直した方がいい」と言うのです。
しかし、彼の目線から見えるのは壁だけで、屋根は脚立に乗っても見えるような高さではありません。
「近くで工事していて通りかかった」とも言っていましたが、今朝近くを散歩していた時を思い出しても見当がありません。

そんなことを思いながら、半信半疑で話を聞いていました。

屋根の話を10分以上するので、いつ壁の話をしてくれるのだろうと、ワクワクしながら待っていたのですが、終ぞ無く、悲しくなって………。
確かに壁はネズミが入る程度に壊れているんですよ。
もう。壁の話はまだですか.………じれったい。

よくこの手の詐欺で聞いたり想像したりする定型文をつらつらとかたるものだから、それはそれで面白かったのですが、あまりにも状況に即さない発言が目立つと「騙す気があるのか」というより「これで痴呆の老人は騙されてしまうのか」ということが恐ろしく思えてきました。

悪質というか。何というか。

皆様十分にお気を付けください。

しかし、詐欺師のマニュアルというものは、一度お目にかかりたいものですね。

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